良い上司。 | 勝手気まま。

良い上司。

ヒトを励ますことのできる言葉を、ちゃんと口にできるひとはすごい、と改めて思った一日。

「全力でフォローしてやるから」

自分の進みたいところ、それから今の自分に出来ること、出来ていること。そのあたりがわからなくなって、どんどん混乱してぐるんぐるんになる自分をえいっと上司にぶつけてみたら、苦笑いされながら、がんばれ、って言葉をくれました。


自分はなんてだめなんだろう……という考えに囚われていたので、正直、ちょっとだけ救われたような気持ちにさえなってみたり。このままじゃただの甘えになるから、ちゃんとしないと。それにしても、フォローする、とは良く耳にする言葉ではあるけれど、【全力で】って付け加えられたことで、こう言ってもらったことに応えられるようにならないと、って強く思ったし、ありがたいことだなあ、と大感謝。

今の現場の上司は、たとえはったりだったとしても、周囲を安心させてくれるひとたちが多くて、それはとてもすごいことだと思う。動じないひとが上で構えていると思うだけで、安心して仕事に望める。それは甘えてる、ということじゃなくて、責任感のあり方を、ちゃんと自覚できるという点で。自分でできること、すべきこと、そこに集中して、いざとなったら一緒に考えてもらうことができるというのは、案外どこの職場でもありそうで、実はそんなに無い気がするんだけど、それはわたしの職場遍歴運がわるいだけ……?


以前居た現場の上司は、みんなとてもいいひとたちだったけれど、個人的に「いい上司」だとはあまり思えなくて、結構そのギャップがストレスになってたフシがある。不用意な発言や、曖昧な判断などに、何度もあとで泣かされて、身体にそのストレスが全部出た。親切で明るくて判断力もあり、プレゼン能力なんか優秀すぎるひとたちだったけれど、現場と理屈の区別が無くて、安心して自分の業務だけに集中したり、頼ったりしずらかったんだよなあ……。いいひとイコールいい上司、ではないんだなあと、当時しみじみ実感したものデス。

今居る現場の上司たちは、時折言葉遣いこそ乱暴だけれど、ちゃんと責任を明らかにして、曖昧なものも明確なものも、じゃあどうするかということを一緒に考えてくれて、下のひとたちを不安にさせることが少ない。それがすごく心強いし、それだけのことをしている上司たちに対して、自分も真剣にちゃんと向き合えるようでありたいと常に思う。

自分もこの先、年齢、経験を重ねればいつか、何かしらの責任ある仕事をどんどん任されることもあるかもしれないということを考えると、自分がその立場になったとき、いかにそういった【周囲を安心させられるだけの姿】を見せられるだろうか、と悩むけどね……。仕事の能力だけではなくて、そういった周囲への姿勢は経験無しでは出来ないもので、自分には果たしてそれだけのことができるのかしら。活かせるだけの経験を積んでゆけるのかしら。ううーん……。

それでも、今回力強い言葉を頂けてしまって、だからこそ自分も、全力で取り組める自信とちからが、もっと欲しいし、手に入れられるように進んでいかなくては。役職はともかくとして、自分個人でも、「いい仕事人」でいたいなあ、と決心した、今日此の頃。